REGAL (リーガル) つま先スチール
- shoe repair ROOST
- 2022年2月4日
- 読了時間: 3分
■トゥスチール トライアンフゴールド使用
4,500円(税込)
リーガルのEast Coast Collection。
コードバンのペニーローファーにトライアンフ ゴールドスチールの装着です。

現在は無くなってしまったラインですが、かつてはリーガルの最上級のラインとして人気でした。
中古でたまに見かけますが、確かに良い造りをしていた印象があります。
リーガルには最上級と呼ばれるラインが幾つかありますね。
旧シェットランド・フォックス、ジョンストン&マーフィー、リーガルトーキョー、復活したシェットランド・フォックスなどなど。
時代や流行によって名前を変えたり、変化する事で世の中にアピールする機会を設けたりしていたと推測しますが、リーガルは日本の靴業界では最老舗に挙げられます。これだけ長い間日本人の足元を支え続ける事ができるのは、それなりの技術がなければ成し得る事ではありません。
現在では上級のラインから、手に取りやすい安価なラインまで幅広く製造されていますが上記の様な名前の付いたリーガルを買えば、まず間違いは無いでしょう。
あ。それとShoe&Co.も良い造りの様に見えますね。
このローファーはブレイクラピド製法(ブラックラピド、ブレイクラピッドなどとも言う)。
各種のウェルテッド製法やマッケイ製法が有名な製造方法ですが、このブレイクラピドはそのちょうど中間的な造りの靴です。
ミッドソール状の中板(革)をマッケイで縫いつけそれをウェルトに見立て、張り出させたコバを使ってアウトステッチ(ダシ縫い)を掛けます。
2度の縫い掛けを行いますが、中板はソール交換の時に再利用させる事ができるので、マッケイ製法よりは修理に向いている製法と言えるでしょう。
文や言葉では伝えづらいので、どんなものか気になる方はご来店時にお尋ねください。
修理は つま先にスチールの取り付け。
使用したのはトライアンフのゴールド スチール。
真鍮ではなく、ゴールドメッキなので歩くとシルバーへと変化しますが、付けたてはカッコイイですね。
■ブランド紹介■
REGAL (リーガル)

その歴史は少々複雑で・・・。
リーガルは1880年にアメリカで創業されました。
およそ80年後の1961年に日本製靴と技術提携を結んだことで、日本でもリーガルという名の靴の製造が始まります。
日本製靴は現在のリーガル・コーポレーションの前身の名前で、こちらの創業は1902年です。
米国のリーガルはというとブラウン社と合併の後、リーガルという商標を日本製靴に譲渡しており、現在はリーガルというブランドを所有しているのは日本のみになります。
どちらにしても100年以上の歴史を持つ、日本一の製靴企業ですね。 今の豊かな日本の礎を築いた団塊の世代と呼ばれる先輩たちは、このリーガルに憧れを持ち、購入する事を目標に働いていた様です。
現在でも「リーガル」=「いい靴」というイメージを持っている方が多く、よく耳にするメーカーですね。
日本全国の百貨店などには必ずと言っていいほど置いてあるメーカーなので、見つけるのも難しくはありません。
その際、「グッドイヤー製法」の靴はありますか?と聞いてみてください
ある程度信頼できる靴を持ってきてくれると思います。
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