Church's (チャーチ) つま先スチール+ハーフラバー
- shoe repair ROOST
- 2021年10月29日
- 読了時間: 3分
■つま先スチール ゴールドトライアンフ+ハーフラバー
5,900円(税込)
チャーチのシャノン。
定番と化したスチール+ハーフラバーです。

中古で購入されたシャノンはすでにハーフラバーが付けられ、つま先のすり減りが僅かだったのでソール自体の厚み修正は無しで作業可能でした。
使用したのはゴールドトライアンフとビブラムのエクスプロージョン。
ハーフラバーのエクスプロージョンは同程度の厚みがある素材の中では、その独特な模様が理由で滑り止めとしての効果は高いかと思います。
ダブルソールの靴にハーフを付け反り返りが悪くなりますので、つま先のスチールは大変効果的ですね。
この靴、前の修理屋さんでカカトのトップリフトの上にラバーリフトがそのまま付けられていました。※Before写真を撮ったはずが見つからず。
最初お客様自身が履いていて違和感があると言うので話を聞いていくと、多分それが原因。
傾斜を整えずに7mmもあるラバーリフトをそのまま貼れば、カカトの接地がアゴ部分(カカトの土踏まず方向の端)のみになり、極端にカカトの後方が浮き上がる事になります。
補強?滑り止め?
僕からするとこの処置は大反対で、説明をした上で断る方向で話をします。
元々のリフトも7mm程はありますので、補強の観点からしても必要無し。減ってから交換してください。
滑り防止だとしたら、僕の場合リフトの交換を提案します。上にも書いたように前後のバランスが大きく崩れますからね。
まれにカカトを高くしたいというご希望が有る場合は受けますが、この靴はUK8で、それ程身長で悩んでいる人が履いているとは思えませんでした。
聞いた話ですが、心無い修理店が「ハーフをするならカカトも如何ですか?」と修理を取る場合があるようです。
修理屋としてこんなに効率のいい作業はありませんから(笑。皆様気を付けましょう。
それにしても、一度起毛をかけて接着剤で圧着した革面は、少し頑張っても綺麗に整わなかったのが心残りです(笑

トップリフトを一枚取ってカカトの浮き上がりが落ち着きました。
これでまずまずの履き心地になるはずです。
今回の愚痴に関して、「どういう事??」と思った方はぜひお尋ねください。
詳しく説明します(笑
■ブランド紹介■
Church's (チャーチ)

創業は1873年のノーザンプトンで、紆余曲折ありましたが現在でも当地にて靴の製造を行っています。
英国靴らしい造形は、世界中のセレブや靴好きから支持を得ているほか、007シリーズでジェームズ・ボンドが着用していることでも有名ですね。
日本でも割と早くから展開があり人気もあることから、現在、都市部にある百貨店などでの取り扱いも多く、比較的手に入れやすいブランドと言えます。
時代を追うごとにインソールに直営店のある都市の刻印が増えていき、2013年にTOKYOが入ったことによって現在は5都市の刻印がされています。
一般的には3都市までが旧チャーチなどと呼ばれており、資本が入る前(倒産前)のものとされているため、マニアの中では垂涎ものとなっています。
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