REGAL (リーガル) レザーオールソール
- shoe repair ROOST
- 2021年9月11日
- 読了時間: 3分
■レザーオールソール イタリアン・オークバーク使用
16,200円(税込)
リーガルのストレートチップ。
レザーオールソールです。

リーガルの「01DRCD」。
「長く履けるオススメのブランドはありますか?」と聞かれた時、僕は「リーガルというブランド」として、「オススメですよ」とは案内をしていません。
個人的な考えなので恐縮なのですが、リーガルはピンキリの差があると思っている為、一様には「オススメ」できないのです。
僕が買い物に同行して、付きっきりで「これはいいけど、これはダメ」と言えれば良いのですが(笑
ですが、日本人の足元を長くに渡って支え続けて来られたという事は、やはりそれなりの技術や理由が無ければ成しえなかった事。
何が言いたいかというと、オススメできるリーガルの靴はもちろんあります、という事。
それであり、今回の靴もそんな一足という事です。
修理で使用した革はイタリア・クエルチェ社製のオークバーク。通称がダークダニといいます。
約8ヶ月という長期の生成期間を使用しますので、革の密度が高まり耐久力が伸びます。
加えて、比較的厚みのあるレザーなので、その事でも耐久度の高さに影響していますね。
その反面、クエルチェ社製のレザーは返りが良いので履きやすさとしても◎。おすすめです。
このモデルはコバに「矢筈掛け」という意匠が採用されています。
コバの途中に1つ「角」がつけられていて面白いですね。
メーカーではこの意匠用の器具があるのでそれを使用して製造していると思うのですが、修理屋は所有していませんので似た形へと加工します。
なので、本物の矢筈掛けは上の写真とは少し違うのですが、少しでも雰囲気を残してみました。
トップリフトはビブラム5342。7mmの厚みがあります。
■ブランド紹介■
REGAL (リーガル)

その歴史は少々複雑で・・・。
リーガルは1880年にアメリカで創業されました。
およそ80年後の1961年に日本製靴と技術提携を結んだことで、日本でもリーガルという名の靴の製造が始まります。
日本製靴は現在のリーガル・コーポレーションの前身の名前で、こちらの創業は1902年です。
米国のリーガルはというとブラウン社と合併の後、リーガルという商標を日本製靴に譲渡しており、現在はリーガルというブランドを所有しているのは日本のみになります。
どちらにしても100年以上の歴史を持つ、日本一の製靴企業ですね。 今の豊かな日本の礎を築いた団塊の世代と呼ばれる先輩たちは、このリーガルに憧れを持ち、購入する事を目標に働いていた様です。
現在でも「リーガル」=「いい靴」というイメージを持っている方が多く、よく耳にするメーカーですね。
日本全国の百貨店などには必ずと言っていいほど置いてあるメーカーなので、見つけるのも難しくはありません。
その際、「グッドイヤー製法」の靴はありますか?と聞いてみてください
ある程度信頼できる靴を持ってきてくれると思います。
■お知らせ■
ROOSTでは、郵送・配送での修理も受付けています
サイト内にあるお問合せフォームか、メールにてお問合せください。
※写真を添付して頂けるとよりスムーズに修理のご案内ができます。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、火曜日
052-783-8355
Comments