John Lobb (ジョンロブ) トゥスチール+ハーフラバー
- shoe repair ROOST
- 2021年7月16日
- 読了時間: 3分
■トライアンフゴールド+ハーフラバー
5,900円(税込)
ジョンロブのHAYES(ヘイズ)。
つま先にスチールと、合わせてハーフラバーの装着です。
上:After 下:Before


甲部分はUチップ状のスキンステッチ。羽根部分の意匠はダブルモンクという出で立ちは2017年のイヤーモデルで、HAYESと名付けられています。
定番品でもありそうなデザインですが、イヤーモデルとなると貴重ですね。
ハーフラバーの付け口は、元の半カラスのラインをなぞってR状にしてあります。

まぁ、元々ナチュラル色だった所に黒のラバーを貼ってしまうので、一見すると「カラス仕上げ」の色合いになるのですが、そこは在りし日のデザインが思い出せるようにR状を踏襲しています(笑

使用したのはハーフラバーにVibram2340のエクスプロージョンと、トゥスチールにはトライアンフ ゴールドスチールです。
トゥスチールは歩き方によっては蹴り出しの時に滑る感覚があり、好みでは無い方もいるのですが、トライアンフゴールドの場合先端からの幅が広いのでその感覚が顕著に出る傾向にあります。そんな方にはシルバーの三日月型のものをお勧めしますが、ゴールドはカッコイイんですよね。
滑る感覚が全く気にならない方もいますので、そこはご自身の歩き方を向き合ってみてください。
さて話は少し別の内容になりますが、今回お客様と少し話題になったので画像にあるシールの説明を。↓

時折見かけるこのシール、「この部分にはこの素材が使われています」と簡単に表示してあります。
合皮やゴム、帆布や合成繊維などの繊維ものなど、あとは加工された革などは別の表示が用意されています。
ライニングに合皮を使った靴をよく見かけますが、合皮は必ず劣化します。そんな靴を手にしたくない方はこの表示を確認すると便利ですよ。
ロブにこのシールを付けるとは、なんて律儀な・・・。ロブのドレス靴に合皮なんか有り得ませんからね。
もうこの靴にはこのシールは必要無いという事で、今回はお客様の許可を得て剥がし、処分しました。
■ブランド紹介■
John Lobb (ジョンロブ)

創業者のジョン・ロブ氏がロンドンにて修行を終え、1858年にオーストラリアで自らの名を冠した靴造りを始めたました。当地で成功を収め、英国に戻ったジョン・ロブは1866年にロンドンのリージェント・ストリートに一号店をオープン。数多くの顧客を抱える人気店となりました。
ここまではいわゆるビスポーク専門店。
1902年に出店していたパリ店が、1976年に閉鎖されたのを機に、ジョン・ロブの靴に惚れ込んでいたエルメスがブランド商標を取得し、1982年にはレディメイドのコレクションを始めました。
これが通称ジョン・ロブ・パリ。
ただ、ロンドンのジョン・ロブも同族の手に残り、こちらでビスポークの靴を造り続けています。
こちらが、通称ジョン・ロブ・ロンドンです。
ビスポークの棲み分けとして、英国内受注のビスポークをロンドンで。それ以外の国から受注のビスポークはパリで製造しているようです。
レディメイドでは、そのほとんどがフランスで製造されていた事から、日本で目にしていたジョン・ロブはほぼフランス製のものでした。
1994年、イギリスのノーザンプトンにファクトリーを設立。現在はこちらでもビスポークとレディメイドの靴を造っているとの事ですが、靴の聖地に工場を持ったのは以外と遅かったんですね。
※古い雑誌やネットの情報を集めて掲載していますが、間違いが見つかり次第こっそり修正します。
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