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Allen Edmonds (アレンエドモンズ) つま先ラバー

■つま先ラバー修理

2,000円(税込)


※注:ブログ後半、熱くなってつい愚痴ってしまったので、気分の悪くなる方もいるかもしれませんので予めご了承ください。


アレンエドモンズのBoulevardというネーム。

恥ずかしながら見た事の無いモデルです。おそらく2016年の資本が入った以降に造られた形かと思います。

内羽根のパンチドキャップトゥは超ロングセラーのフィフスアベニューなので、その外羽根版といったところでしょうか。

つま先が摩耗してウェルトまで届きそうでしたので、ラバーにて修理です。

アッパーつま先の膨らみ具合とか程よいボリューム感は好きなので、ラストは良いのかと思います。

しかし、製造の方向性が量産体制重視に向いていってしまっている気がするなぁ。

お持ちいただいたお客様と少しお話して、現在のアレンにはシャンクが内蔵されている事を伝えた時、

「え?!それ、アレンじゃ無いじゃん」と反射的おっしゃっていました(笑

どうりで、最近のは履き心地が違うとの事。

全くの同感。危うくそのまま話が長くなるところでした・・・。


最近のアレンは、土踏まずからつま先にかけて少し上向きのラスト造りの様に感じます。

これは分厚いソールを付ける事の多いワークブーツなんかに見られる仕様です。

恐らく、コロンと転がる様になり、つま先への負担軽減を目的としているのでは無いかと思います。

それでもやっぱり減るんですよね。違和感の無い程度に少し厚めにゴムを残しています。


ふと「最近のアレンはアウトステッチのピッチが荒いな」と思い、数えてみました。

アレンでは、ほぼ全てのグッドイヤー製法の靴に360度縫いをかける「ダブル」仕様になっていますが、結果はいかに・・・。

画像を見ても一目瞭然。


アレン現行版(2021年)・・・ダブルで約115針

アレン1970年代・・・ダブルで約195針

エドワードグリーン現代・・・シングルで約180針

※靴のモデルも違いますしお遊び程度の検証ですので詳細はお許しください。


うーん。さすがはグリーンという様な結果になってしまいましたね(笑

アレンに話を戻すと、50年の間に糸の素材そのものが強くなったり接着剤の性能が上がったり、必要な部分と不必要な部分が判明し、無駄を省いたりした結果なのだとは思いますが、靴の造りはどんどん「コスト削減」「効率化」「量産」へと向きが変わってきています。

「世界で一番豪華で履き心地の良い、手作りの靴を作りたい」という当初の経営理念は?・・・。

効率化やコスト削減は企業にとって重要ですし、生き残るためにやっている事も分かります。

糸のピッチだって広い方がソールが屈曲しやすそうなので利点がある事も重々承知しているつもりです。でも。

僕らの様に、靴に対してちょっとのめり込み過ぎな人間は、ウェルトの張り出し方やそこに掛かるダシ縫いの細かさ、ソールの形状、ヒールの積み方、ヒール形、化粧釘・・・などなど、アッパー以外でも、何とも言い表せられない「何かいいよね!」を楽しんでいます。

せめて他メーカーの様にライン分けをして、小ロットで良いので昔ながらの製造クオリティーを踏襲したラインを造って欲しいです。

約100年にわたり受け継がれてきた職人さんの技術も失われたく無いですし・・・。

切実に、でも愛を込めて。


■ブランド紹介■

Allen Edmonds (アレンエドモンズ)

1922年にアメリカ ウィスコンシン州のベルギーという小さな町で創業。

「世界で一番豪華で履き心地の良い、手作りの靴を作りたい」

という経営理念を掲げmade in USAを現在に体現する数少ないメーカーです。

アレンエドモンズの特徴として、

・いまだにほぼmade in USAである(イタリア、ドミニカもあるらしい)。

・360度グッドイヤー製法。

・スチールシャンクを使わない(木製シャンクは初めて見た)。

・歴代アメリカ大統領が愛用。

・中敷を使わない(一部例外あり)。

あれ?これぞアレンという特徴に注釈がたくさんはいっていますが、こんなところです。

古くから色々なデザインや手法を取り入れて、割とチャレンジングな事を繰り返していますが、パークアベニュー(ストレートチップ)やマクニール(ロングウィング)、ブラッドレイ(エプロンフロント)などなど、昔からデザインの変わらないクラシカルなものも多く存在し、魅力の溢れるメーカーです。


shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)

愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F

OPEN 11:00~19:00

CLOCE 月曜日、火曜日

052-783-8355

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