Edward Green (エドワード グリーン) オールソール
- shoe repair ROOST
- 2021年5月28日
- 読了時間: 3分
■レザーオールソール JRオークバーク使用
・18,500円(税込)
■オプション
・ヒドゥン チャネル 2,500円(税込)
・つま先ラバー 1,100円(税込)
エドワードグリーンのカドガンをレザーオールソール。
使用したのは耐久力に定評のあるJ.R.オークバークをヒドゥンチャネルで。
その他、いろいろご要望をお聞きしています。
グッドイヤー製法の靴でも3〜4万ほどのお値打ちな価格帯の靴は、買った時はしっかりしていても履きこむと型崩れを起こしてしまうものも少なくありません。
況してやサイズの大きい靴となるとそれが顕著に現れるものです。
このカドガン、体格の良いお客様の靴で、サイズもそれなりに大きいのですが、こちらにはそういった印象は感じません。
さすがはエドワードグリーンですね。

注文の多いお客様・・・。
と、こう書くと少し難しい注文なのかと勘違いされてしまいますが、その一つ一つが実用性に基づいた内容なので、いつも非常に楽しく靴談義をさせてもらっています(笑。

ソールはやはりグリーンということで耐久力のあるJ.レンデンバッハのオークバークをヒドゥン・チャネル(伏せ縫い)で。
つま先は減りが早いのでラバーであらかじめの補強。
そして、いつもは少しでも光らせる様に「これでもかっ」という程ワックスを塗るのですが・・・。滑るのが苦手ということで仕上げのワックスは少なめに塗布しています。

カカトは本来であればレザーコンビ三日月タイプのラスターで、化粧釘をグリーン風に打ちたいところですが。
今回は耐久力のあるJPダヴタイプ。ちなみに古いグリーンはこちらの様なダヴタイプを使用していましたね。
化粧釘も滑るのが苦手という事で、四隅に一本ずつの仕様。さらに少し深く追い込んであります。
あと歩行時にくるぶしを、逆足のカカトで強打する事があるそうで、その時少しでも怪我の少ない様にと内アゴの角を落としてあります。この仕様は他メーカーではたまに見かける事がありますね。

こういった様に、できる範囲ではありますが細かなご要望を織り交ぜる事もできます。
本来でしたらワックスを多量に乗せて少しでも光らせ。ソールの面からもグリーンらしさを漂わせる事ができる様にと頑張るので、少し作業を奪われてしまった感はありますが・・・(笑。
エドワードグリーンだからといってギラギラと見せびらかすかの如く履くのではなく、慎ましくも品のある、実用性に特化した履き方。頭が下がります。
遠方、横浜からいつもありがとうございます。
■ブランド紹介■
Edward Green (エドワード グリーン)

1890年、エドワード・グリーン氏が靴の聖地ノーザンプトンにて創業。
靴好きなら誰もが一足は持っていたいと思うエドワードグリーンも、70年代には経営が傾き、外部から資本が入って立て直した歴史があります。
代表的なラストが数作あり、やや幅広のボールジョイントと絞られた土踏まずという特徴から、202というラストは日本人の足型ともマッチするため国内でも人気があります。
他にも細身の32。セミスクエアの88。ロングノーズの82。など。
上で挙げた様に名作と言われるラストがいくつもあり、それらを使って造られた一足一足に代表的となる名前が付いています。
たとえばチェルシー、ドーバー、カドガン、などなど。
また、グリーンはそれぞれのラストでそれぞれの型番を製造するので、パターンは無限大(言い過ぎ?)。
これらを使って会話をする様になったら、立派な靴バカ(愛を込めて)です。
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、火曜日
052-783-8355
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