ALBALADEJO (アルバラデホ) 修理
- shoe repair ROOST
- 2020年7月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年7月11日
■つま先スチール ヴィンテージシルバー使用
3,600円(税別)
■スチール時つま先補強
500円(税別)
■カカトリフト レザーコンビ
3,900円(税別)
アルバラデホのキャップトゥ。
カカト修理とつま先にスチールの装着です。


すでに履いてある靴なので、スチール装着時にはつま先に補強をかけ、元の厚みを再現しつつ装着しています。
カカトの付け根を修理屋では「アゴ」と読んだりするのですが、その内側部分はオリジナルを模して三角に削ってあります。自分で反対の足の踝を蹴ってしまった時、こうしてあると怪我をしなくてすむ場合もあるみたいですよ。

カカトはレザーの中に三日月型のラバー部分を埋め込んだ様なラスターと呼ばれるタイプで修理。
オリジナルを模したのですが、イタリアの靴によく見られるタイプです。

■ブランド紹介■
カルミナが創業されたのは1997年。
これだけを聞くとそれほど歴史のあるメーカーでは無いのかと思われがちですが、その歴史を遡ると1866年まで辿り着きます。
マティアス・プハーダス氏がスペイン マヨルカ島で開いた小さな工房が始まりで、当初は主にオーダーメイドの靴を手掛けていました。
息子のマテオ氏が引継ぎ、1905年にはグッドイヤーの機械を導入し、バレアレス諸島では初となるグッドイヤー・ウェルト製法を扱う工場を開設しています。
のち20世紀の中盤までは「Sanson's」というブランドを運営していた様です。
そしてここで登場するのが、創始者の曾孫であるホセ・アルバラデホ・プハーダス氏。
ここまで6世代に渡る靴ブランドの一族で育った訳ですから、もちろん幼少期より靴造りに携わることになります。
その後フィレンツェに渡り製靴の修行を経て、1961年にスペインで最大の革靴ブランドとなるYANKO(ヤンコ)を設立しました。
その後1980年代には年産100万足を超えるメーカーへと成長し、ホセ・アルバラデホ氏はスペイン靴の評価を世界的に高めた人物として称されています。
そのホセ・アルバラデホ氏ですが、90年代に入るとブランドの経営方針でビジネスパートナーとの間に食い違いが起こり、「ブランドが認知されることより、品質が認知される靴造りをしたい」と、ヤンコを退くことにします。
そこで立ち上げたのが、自身の名と妻の名を冠した「カルミナ・アルバラデホ・シューメーカー」です。この頃は「アルバラデホ」の名前で呼ばれており、ロゴもアルバラデホの部分が強調されています。
2006年頃にネームを「カルミナ」へと統一し現在に至っていますが、このタイミングで伝統的に採用してきたグッドイヤー製法からハンドソーン製法へと一度シフトしている様です。
現在はグッドイヤーに戻りそれが中心だと思いますが、リブという素材を使用せずに機械でウェルトを縫っていると聞いた事がありますので、ハンドソーンに近いグッドイヤー製法を中心に製造しているのかもしれません。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、火曜日
052-783-8355
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